イベント報告
第3回TOKYO八峰マウンテントレイル
3rd TOKYO Hachimine Mountain Trail
2017年12月23日
■KFC徒然

今年も天皇誕生日(12月23日/祝日)に八王子にある八つの山(峰)を駆け抜けると云う第3回TOKYO八峰マウンテントレイル大会 を開催しました。

快晴でしたが、朝日が射す前の早朝時間、スタート会場の夕焼け小焼けふれあいの里は雪がうっすら降ったと見間違うくらいの 厚い霜が降り、大会会場の駐車場は真っ白、超寒かったです。でも、雨天よりはずっといい。そして、この後、ゴール会場が暖か なるとは想像できませんでした。

【ハイカーへの気配り】

本大会のコースは高尾山、景信山、陣馬山という有名な山があり、普段からハイカーの多いコースです。近隣のトレラン大会と比べ、 圧倒的にハイカーが多い大会です。それゆえ、ハイカーに非常に気配りをしている大会でもあります。

スタート前の競技説明でも鏑木毅選手や 宮地藤雄選手がハイカーへの気配りに関し、丁寧に話をしてくれました。また、 参加者の皆さんも「東京都自然公園利用ルール」をよくご存じで、 我々がそれに気を使っていることも理解されいる様子で、 会場の皆さんからそれを十分に感じ取ることができ安心していました。

【鏑木選手との競争】

午後8時に約750名の選手が第一関門の和田峠(標高約700m)を目指してスタートして行きました。

そして、今年もその5分後に鏑木選手が 選手の一団を追いかけるようにスタートして行きました。鏑木選手は本気モードで先を行く 選手をどんどんパスしていきます。 選手の皆さんはメインのレースとは別に鏑木選手との競争も楽しんでいました。 今年は昨年と比べどの地点でパスされたか、というように。 結局、700人ほどの選手が鏑木選手にパスされた格好になりました。

【トレイル入口の渋滞】

コースに関しては、スタート(標高約250m)から約5kmの舗装路を走り、その後、入山トンネル入口手前から本格的なトレイルに 入ります。このトレイルはシングルで、且つ、上りの激坂となっています。よって、選手の流れが急にスピードダウンしてしまい、 渋滞ができます。でも、トレランレースでは、上位集団以外はこの種のケースでの渋滞は避けることはできません。

ここからタフなアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を450mほど上げ、和田峠に到着します。この和田峠が最初の エイド兼関門です。 そして、ここから先は下りベースとなります。また、ここまでは山が深くハイカーはほとんどいません。

【人気の陣馬、景信、小仏城山】

次は小仏城山の第2関門兼エイドを目指します。ここから先には陣馬(855m)、景信(727m)、小仏城山(700m)と云う 人気スポットが あるので、一気にハイカーが増えてきます。でも、レースの方はハイカーとの軋轢が生じないように、 これら3峰のトップを避け、 巻き道を通るようにコース設定がされています。

さらに選手の皆さんもハイカーに気を配り、声掛けをしながら東京都自然公園利用ルールを しっかりと守ってくれています。 見る限り、選手と出会ったほとんどのハイカーの皆さんは応援してくれていました。

さて、次は城山小仏にある第2エイド(関門)を目指します。そこから大垂水峠に下って、甲州街道を横切り、都県境の南高尾丘陵へ 入ります。その後、三沢峠(400m)先にある 第3関門兼エイドを目指します。歳3関門までは走りやすい下りベースの区間です。

関門時間は午後2時ですが、それより早く到着しても、 ライトのチェックがあります。ライトを携帯していない選手はここで ストップとなります。残念ですが、ライト不携帯の選手が2人ほどいました。

【上位選手】

さて、午後11時過ぎ、トップでゴールの落合公園に現れたのは須賀暁選手(宮城県)でした。その優勝タイムは3:16:52でした。 2位は3回も ロストしたと云う三浦裕一選手(3:19:23/神奈川県)、3位は地元八王子の重原政幸選手(3:20:17)でした。

因みに、 重原選手は2週間前に 開催された第18回みたけ山トレラン大会の優勝者です。

女子優勝は第1回大会優勝の田中真紀選手(4:13:38)でした。2位は昨年大会優勝の枝元香菜子選手(4:15:01)でした。 3位は初参加の 中野沙知選手(4:25:52)でした。3者ともに女子トレラン界の強豪です。

【熱気のあるゴール会場】

今年は落合公園にゴールした選手の多くが留まって、熱気や活気が感じられ、明らかに昨年までとは会場の空気が違っていました。

強い陽射しがあって、暖かかったこともありますが、レースが楽しかったので、その余韻にひたっているのでしょう。大会が 成熟してきている証とです。昨年まではゴールした選手はさっさと会場を後にされ、会場の空気は寂しいものでした。

そして、午後4時前には追い上げスタッフに付き添われ、最終ランナーも無事にゴールしました。転倒による怪我人はありましたが、 大きな事故や怪我もなく、成功裏に終えることができました。そして、懸念されていたハイカーとのトラブルもありませんでした。 選手の皆さんに感謝です。

【シリーズ王者決定】

この日のレース結果を受け、女子3位の中野選手が2017年度の東京トレランシリーズ女子チャンピョンに決定しました。因みに、 男子は14位でゴールした嶋崎功一選手に決まりました。近年、メキメキ頭角を現してきた実力者なのですが、 今回は体調がイマイチだったようでした。

彼らは2018年4月14日(土)に北マリアナ諸島ロタ島で開催される「第1回ロタコーヒーマラソン」にご招待の予定です。

次は4月1日開催の「第20回青梅高水山トレイルラン」でお会いしましょう。第20回大会を記念して、大会会場を青梅市 永山総合グランドに 移し、山系ブランドショップのお祭りイベントであるトレランフェスと同時開催で行います。

【大会動画】

【Special Thanks】

恩方連合町会、恩方夕やけスポーツクラブ、浅川連合町会、 浅川地区総合型スポーツクラブ、八王子トライアスロン連合、 八王子市山岳連盟、富士森走友会、NPO北丹沢山岳センター、青梅走ろう会

写真:小野口健太 動画:中屋重男