イベント報告
安倍総理をロタ島へ
The Prime Minister Abe, Visiting Rota.
■漠然とした思い

今年の5月5日、20年来の友人で、ロタ島在住の林さん(ダイビングショップ・セレナのオーナー)が 亡くなられました。遠因はロタ島の長引く不況です。 これを機に以前から漠然と考えていた思いを実行に移すことにしました。 【ロタ島情報はこちら

その思いとは、日本のリーダーである安倍晋三総理のロタ島訪問です。 まず、第一歩として、5月16日に以前から懇意にして頂いている井上信治衆議院議員を通じ、 安倍総理への手紙と資料を託しました。その手紙の内容は後述と同様です。

井上先生も環境副大臣として、フクシマ関連で忙しくされていることは重々承知しています。 また、安倍総理も集団的自衛権行使の閣議決定やトップセールスマンとして南米諸国訪問等々で多忙なことは重々承知しています。 しかし、例え、1日でも、日帰りでも、ロタ島を訪問して欲しいと願っています。今後の日本のためにも、その価値は十分にある と思っています。因みに、未だ、返事は頂いておりません。

■なぜ、安倍総理なのか

では、なぜ、南海の孤島と化したロタ島へ安倍総理なのか、という理由は以下です。

ロタ島は、太平洋戦争終戦以前の約25年間(1919年〜1944年)の長きに亘って、日本統治時代を経験しています。 それにも拘らず、今なお、一途に親日の国(島)です。他にも親日を標榜する国々はありますが、それは経済援助などの利害関係があってのことです。これら下心ある国々と 違って、ロタ島の島民たち一人ひとりが純粋に日本や日本人が好きなのです。

我々KFCトライアスロンクラブは、そんなロタ島で1994年から トライアスロン大会を開催しています。ところが、2001年の9・11以降、 ロタ島の経済は悪化の一途を辿っています。我々のような一クラブが年1回のトライアスロン大会を通し、幾ら日本向けに観光プロモーションを したところで、それがロタ経済の活性化にはつながっていなません。スポーツイベントは地域の活性化につながらないと存在意義がない と常々考えている我々にとって、忸怩(じくじ)たる思いがあります。我々民間人では限界があると感じています。

ロタ島は、日本に経済援助を望んでいる訳でもありません。USテリトリー(米国自治領)の国(島)ということで、日本はこれまでいかなる援助も したことはありません。それでも、ロタ島民は、日本統治時代に日本人から受けた日本式教育や農業技術に感謝し、今なお、 日本人の訪問をたいへん歓迎してくれます。

どこかの国とは大違いです。それらの国と同じく日本統治時代を経験していても、 これほどの親日の国(島)があると云うことを多くの日本国民に知って欲しいし、また、世界の人にも知らしめて欲しいと思います。そのためには、 安倍総理の訪問が必要と考えています。かなり意表を突く外交になると思いますが、その価値はあると思います。

■ロタ島への経済効果

ロタ島民は大好きな国のリーダーである安倍総理が来てくれたことで、気分が高揚し、島内に漂うネガティブな空気は 吹っ飛ぶでしょう。一見、一国のリーダーが訪れるのに値するとは思われない島に超多忙な安倍総理が訪れるのだから、自ずとマスコミも注目するはずです。 日本国民もロタ島に興味を 抱くでしょう。

その結果、観光で訪れたいと云う人も現れるでしょう。そして、ロタ島を訪れたいと云うエネルギーが日本国内に 充満すれば、ロタ島へのアクセスにしても、ホテルにしても、現在の悪循環を脱し、9・11以前の好循環に変わることになります。現在、 最もネックになっている乗継に不便なローカル路線のフライトスケジュールも観光客向けに改善されることになると期待できます。

■日本のメリット

日本の国にとっても、また、安倍総理にとっても、ロタ島の存在を世界に知らしめることは、日本のイメージアップにつながり、国益にも直結します。 数字では計り知れない大きな意味を持ちます。

かつての宗主国日本の責務として、今、安倍総理のロタ島訪問は”日本は親日国家の存在を忘れていない”という強いメッセージを世界に発信することになり、 意義があると思います。2005年に天皇がサイパン島を訪問されたり、また、パラオを訪問されようとされていることに通じるものがあると思います。

現在、中国や韓国のヒステリックな 反日政策で、世界中から、かつての日本は悪行ばかりをやってきたかのように思われています。片や、ロタ島のような戦後一貫しての 親日国家の存在は、これまで語られることは全くありませんでした。

■実現となれば

ロタ島はUSテリトリーなので、日本の総理が公務で訪問するのには、ホワイトハウスとの面倒な手続きが多々ある と思います。だから、安倍総理個人として、外交ではなく、観光と云う形で訪問して頂けないだろうか。

ロタ島の空港には現行の政府専用機が離発着できるほどの 長い滑走路はありません。安倍総理訪問の際には、それなりの専用機材を用意しなくてならないでしょう。しかし、我々が仕立てるトライアスロン用 チャーター機と違って、日本政府ならそれくらいの手配は難しくないでしょう。

因みに、井上先生にお願いすると同時に、ロタ島のメンディオラ市長だけには、大西の思いを伝えてあります。 市長はたいへん驚いた様子でしたが、もちろん、 大歓迎で「Very Good! Very Welcome!」です。でも、11月のトライアスロン開催時は手一杯なので避けてね、ということでした。

2014年8月17日 KFC記