イベント報告
第11回wiggle東京ヒルクライムNARIKIステージ
11th wiggle TOKYO HILLCLIMB NARIKI Stage
2017年5月28日
■KFC徒然

5月28日(日)に表記大会を開催しました。もう今年で11年目になります。本大会は東京ヒルクライムシリーズで最初に 立ち上げたレースで、 第1回大会の開催は2007年8月です。

最初の3年間は都道成木街道の道路使用が許可されず、「成木の家」から上の常盤林道部分だけでレースを開催していました。 その当時は、 林道と云えども、東京都では誰もが参加できる初めての公道自転車レースでした。

【自転車後進国】

近隣の埼玉県や山梨県にはすでに立派な公道でのヒルクライムレースは開催されていました。でも、東京都には皆無で、 まさに 自転車(サイクルスポーツ)後進国状態でした。

片や、マラソン大会はごまんとあるのに、自転車レースは1本もなかったのです。 この状況を常々不思議に感じていました。

そんな状況下、2009年7月に都道である奥多摩周遊道路を使ってOKUTAMAステージを立ち上げました。都道を使った初のレースと 云うことで、 肝の部分である道路使用許可を青梅警察署からもらうのにかなり苦労しました。

何事も初めてというのは大きな壁があるものです。でも、 何とか突破でき、開催にこぎつけました。

結果的に、そのOKUTAMAステージが成功し、その効果も手伝って、翌2010年8月に都道成木街道の道路使用許可が下り、現在の NARIKIステージに至っているという次第です。 詳しい経緯は「東京ヒルクライムシリーズ誕生秘話」をご覧ください。

さて、大会当日の天気は曇り空でした。天気予報では快晴となっているのですが、雲がちです。早朝6時頃、山頂ゴール地点の スタッフから 山頂は霧で霧雨状態と連絡が入りました。でも、その後、4時間経てば、路面も乾くと判断しました。

【Kくん初登場】

スタートは成木市民センター前の道路(成木街道)です。9時半から交通規制がかかり、一般車両は通行止めになります。 スタート時間は 10時です。

約300人が100人づつ1グループとなって2分間隔で、山頂ゴールを目指してスタートして行きます。すでに、 これらの写真は ホームページに掲載済みです。

例年、写真撮影用にカメラマンを乗せたロードスター(オープンカー)を走らせるのですが、今年はメンバーが新たに 購入したハーレーの 大型バイクを使いました。林道部分はバイクの方が小回りが利いて便利だからです。

また、今年からは写真だけでなく、動画も撮るようにしています。要所要所にはドローンのKくんを飛ばして、空撮も行います。

【賞金レース】

レースの方はいつになく白熱したものになりました。特に賞金がかかっている上位選手間はハイレベルの戦いとなりました。

結局、 男子優勝は高橋利尚選手(パインヒルズ'90)でタイム23:59です。初の24分切です。2位は大久保知史選手(チーム亀風)の 24:02で、 このタイムも立派なタイムです。3位は4連覇を阻止された宿谷英男選手(成木フェニックス)で、24:14でした。

女子優勝は樫木祥子選手(AVENTURA AIKOH VICTORIA RACING)で28:10でした。女子ではただ一人の30分きりです。 2位はシリーズ王者の 吉村希美選手(MIVRO)で30:30で、3位は高校生の塩浦穂香選手(多摩高校)で32:11でした。

チーム部門優勝はMIVRO、2位は多摩高校A、3位は多摩高校Bでした。

男子高校生部門1位は吉野拓海選手(多摩高校A)で25:24でした。2位は山本柊選手(多摩高校A)で26:24で、3位は 山岸美宇選手(多摩高校B)で28:15でした。女子部門1位は総合でも3位に入った塩浦穂香選手でした。

結局、高校生部門では、 地元の多摩高校の圧勝でした。また、全体でも多摩高校の活躍が目立った大会でした。

話題の賞金は総額20万円です。男女優勝者に各3万円、2位と3位に各2万円、4位〜6位に各1万円です。少額ですが、 競技者は賞金がかかると、 自ずと闘争本能が刺激され、最高のパフォーマンスが発揮されるものです。

残念ながら、海外と比べて国内では賞金を出すレースが少ないのが 現実です。参加者が増えれば、賞金額もアップしていきます。

【動画】
【Special Thanks】

青梅市、青梅市成木第7支会、里仁会、青梅警察署、東京都西多摩建設事務所、青梅消防署、東京都森林組合青梅事務所、東京都森林事務所、 鼓代神、椛ス摩組、椛コ尾組、成木開発梶A渇恆ス摩工業、 トライスポーツ、WACHIレーシングチーム、wiggle

写真:小野口健太 動画:中屋重男