イベント報告
第11回ターコイズブルー・トライアスロン&スイム!
2010年6月12日(土)
11th Turquoise Blue Triathlon & Swim !!
■KFC徒然

「海のテニアン」と言われているだけあって、今年もテニアンの海は「So Beautiful !」だった。これほど美しいビーチを持つ島は、 我々が知る限り、テニアン以外には存在しない。透明度、青い海、穏やかな海、安全面な海等々どれを取っても泳ぐにはミクロネシア 随一だ。

今年は3月中頃、サイパン〜テニアン間を結んでいるフェリー船が急きょ運航中止になったと連絡が入った。大量に人や物を運べる のはこのフェリー船以外になく、残るアクセス手段はセスナ機のみである。一時は中止も考えたが、テニアンの海は捨て難いものがあり、 テニアン・ファンからの強い要望もあり、現地ローカル空港での混乱がないように大会ツアーの利用を条件に少人数での開催とした。

今年で最後と思いながら訪れたが、予想に反して、島内には活気があった。ダイナスティ・ホテルの存続が前提だが、現地側と話し 合った結果、来年も今年と同じやり方なら開催できると感じている。

今年1月に我が友レーモン・デラクルズがメイヤー(市長)に当選した。メイヤーは日本の市長と違いその島(市)の全権を握って いる最高権力者だ。日本との大きな違いは警察や消防の組織もメイヤーの指揮下にあることだ。メイヤーとは、さながら小さなアメリカ 大統領といったところだ。

また、鳩山政権がゴチャゴチャにしてしまった沖縄普天間移設問題。これをいち早く「テニアンに受け入れる。」と表明したのもレーモンだ。 5月26日にはトレードマークのカーボーイハットを被って日本へやって来た。社民党の福島党首に会うというパフォーマンスを演じ、 TVなど多数のメディアで取り上げられた。これだけでも観光促進には1億円以上のプロモーション効果だ。翌日には沖縄も訪問している。

市長室で、普天間移設に関して、レーモンに直接米国の反応を尋ねてみた。この件で米国政府へ何度面会を申し込んでも会おうとしないと 話してくれた。彼は日本政府ではなく、米国政府がOKと言わなければ、この話は先に進まないことを百も承知している。米国政府と何らコンタクト を取るでもなく、「国外!国外!」と叫んでいるだけの福島とは頭のできが違う。彼は生の戦争を知っている。息子たちも、今まさに戦時下にある 米国軍人だ。しかし、福島は戦争の何たるかを知らない。

さらにこの滞在中に、原爆被爆地である広島市と長崎市の市長を表敬訪問している。それは、両市へ投下された原爆が太平洋戦争末期の米軍占領下の テニアンからB29爆撃機で運ばれたものだからだ。8月の原爆記念日には両市を訪れたいと話していた。

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