イベント報告

第3回タガ・キッズ・トライアスロン大会(4月25日開催)!
3rd Taga kids


  スイムスタート風景今年のタガキッズ大会は、3名の日本人参加者と地元サイパンからの参加者のみで開催された。日本人キッズアスリートは三浦あやかちゃん(?歳)と三浦ももこちゃん(?歳)と阪野翔生くん(17歳)だった。翔生くんとあやかちゃんは年長のカテゴリー(13〜15歳)、ももこちゃんは真ん中のカテゴリー(10〜12歳)に参加した。そして、ももこちゃんは男の子を抑えての優勝だった。








優勝したモモコちゃん翔生くんはダウン症というハンディを持っている。今年は昨年に続き2回目の参加である。昨年はバイクで転倒してしまい、惜しくもリタイヤしてしまったので、今年はリベンジのチャレンジである。子供達の懸命さ、そして、成長の速さには私達大人はいつも驚かされている。特に、翔生君の成長には目を見張るものがあった。



翔生くん、スイム・アップ!スイムも付き添いで泳ぐサポーターがいたものの、とても力強く、安定した泳ぎで、昨年と比べるとまるで別人のように速く逞しくなっていた。昨年は初体験の海ということで、途中パニックに陥るシーンも見られたが、それが嘘のようである。





バイクとランはお父さんの阪野顕正さんが伴走した。もちろんバイクは転ばず、ランもしっかりした足取りで最後まで頑張りを見せてくれ、見事完走を果たした。そして、翔生くんは満面の笑みを浮かべてゴールした。これで地元の選手たちにも私達に対しても本物のヒーローになったのである。

翔生くんのバイク、後ろはお父さん。翔生くんはお父さんと共に、一生懸命に楽しい中にも辛い練習を積んできたのである。そして、ハンディを持っていても名実ともに真のヒーローになった。照れくさそうにしながらも、皆から握手を求められ、自分の言葉でしっかり受け答えをする翔生くん。本当に子供達の1年間の成長の早やさには驚かされるものがある。今年頑張ったキッズアスリート達は来年また大きな成長を私達に見せてくれるであろう。楽しみである。









【後日談(父顕正さんからの便り)】
完走して嬉しそうな翔生くん帰国後すぐに徳島新聞社の取材を受けました。そして本日の午後は四国放送の取材があります。翔生はキッズクラスの完走で精神的にすごく変化しました。母親も同じように感じています。サイパン滞在中でも特にレース後から翔生の態度が変わってきました。私にはあまり話し掛けてくることが無いのですが、レース後から話し掛けてくれることが多くなってきました。レースを完走したこと、アワードパーティー、オブジャンビーチのBBQ等でたくさんの外国人の方と接したこと(昨年のアクシデントを覚えてくれていた方がたくさんいて声を掛けてくれました。)が自信となったのでしょう。




最後にガッツポーズ!今朝も朝から快調です。朝は弱かったのですが、サイパン以後は口数も多くなり、朝食の時から会話が弾んでいます。他人との会話もずいぶんしっかりしてきたように思います。当初はキッズクラスへの挑戦を翔生の将来の仕事に生かせるかなと思う程度でしたが、翔生の変化には驚いています。チャレンジさせて本当に良かったと思います。

これも皆さんに多方面に配慮頂いた結果だと思っています。ありがとうございました。今後も無理せずに少しずつ距離を伸ばしていって、親子で一般のクラスに出場できるようにしたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
 


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                  KFCトライアスロンクラブ 記